例文は、『それじゃあ吉田くん!』1巻から。
主人公は、「吉田カオル」。16歳。
魔王が
ボク
もう魔王
やめるね (7ページ)
代わりが
いれば
いいの?
それじゃあ
吉田くん! (8ページ)
というわけで、吉田カオルは「魔王」ということになってしまいました。
で。「魔王」という立場から、魔界に住む魔物たちが吉田カオルの命をねらってやってくるようになる。
だが、吉田カオルは一筋縄ではいかない。まったりとしている、というよりは天然ボケ。数ある攻撃にも、さらりと身をかわす。
そして、もう一人の主要登場人物が、「あげは」という女の子。「カオル」といっしょに学校に通うために、わざわざ迎えにいっている(9ページ)。かなり親しい関係です。
そんな中、一通の手紙が届く。それが例文のシーンです。
[手紙その1]
こんにちは
はじめまして!
私はおまじないが
趣味の16歳の
女の子です♡
よかったら私と
文通してください♡♡
P・N 魔女ッ子♡
[手紙その2]
こんにちは、お手紙どうも
ありがとうなのだ。
僕の趣味はお茶を飲んで
和むことです
僕と人生の哲学について語り
合いましょうなのだ。
つれづれなるままにこれからも
またよろしくな、吉田カオル16歳
と、手紙のやりとりで話が進んでいます。言いかえれば、「手紙」というかたちで話がすすんでいます。ですので、「書簡体」と分類できます。