あげ足取り:相手の言葉じりを反対の意味で使う
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あげ足取り あげあしとり asteismus,asteism

『灼眼のシャナ』1巻28~29ページ(笹倉綾人[作画]・高橋弥七郎[原作]/メディアワークス 電撃COMICS)
  • 燐子「 炎髪灼眼…
  • アラストールの
  • フレイムヘイズか
  • この…討滅の道具め!」
  • 燐子「っ…!
  • 私のご主人様が
  • 黙っていないわよ…!
  • シャナ「ふん そうね
  • すぐに断末魔の叫びを
  • あげる事になるわ
-『灼眼のシャナ』1巻28~29ページ(笹倉綾人[作画]・高橋弥七郎[原作]/メディアワークス 電撃COMICS)
  • 定義重要度2
  • あげ足取りは、相手の言葉じりを、反対の意味で使うものです。つまり、相手の言葉じりをとらえて、その意味とは別の意味で相手の言葉を使い、相手を非難するものです。

  • 効果

  • 効果1機知に富んだ、ことばのやり取りができる

  • とっさに機転をきかせ、すばやい応酬をすることができます。
  • キーワード:機知、ウイット、機転、やりとり、応酬
  • 使い方
  • 使い方1相手が使ったことばを、違った意味で投げ返す

  • 相手の用いた言葉に意味のひねりを加えて言い返す、というものです。
  • 例文を見る)
  • 例文は『灼眼のシャナ』1巻。

    この『灼眼のシャナ』という作品を説明するのは、かなりタイヘンです。なので、引用したこのシーンでシーンを理解するのに必要最小限のことを書いておくことにします。

    主人公は、シャナ。彼女は、敵である「徒(ともがら)」とその子分「燐子(りんね)」と戦っている。

    ここでシャナが戦っている相手は、「燐子(りんね)」。「燐子(りんね)」は次のように言う
    燐子「私のご主人様が
    黙っていないわよ…!



    という。ここで出てきている「ご主人様」というのは、「燐子(りんね)」たちの親玉である「徒(ともがら)」のこと。つまり「徒(ともがら)」が仕返しをするはずだ、ということを言いたいわけです。

    これに対して、シャナ。
    シャナ「ふん そうね
    すぐに断末魔の叫びを
    あげる事になるわ

    と。つまり、黙っていないのは「断末魔の叫びを上げる」からだ、と切り返す。

    こういったものが、「あげ足取り」となります。
  • レトリックを深く知る

  • 深く知る1特になし
  • --
  • レトリックの呼び方
  • 呼び方5
  • 揚げ足取り
  • 呼び方1
  • 洗練話法、からかい返答
  • 参考資料
  • ●『シェイクスピアのレトリック』(梅田倍男/英宝社)
  • この本に「からかい返答」という名前で説明されているもの。それが、本サイトでいう「あげ足取り」にあたります。
  • 余談

  • 余談1作品の上では、あとから知ることになるもの
  • このシーンの説明には、作品の順番ではあとから説明しているものもあります。

    たとえば「シャナ」という名前。これは、もう少しあとになってから名づけられるものです。

    けれども、そういったことまで説明しているとキリがありません。ですので、そのあたりはご容赦ください。