擬音語:音や声を言葉にうつしあらわす
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ぎおんご
onomatopoeia
——で☆
イコロ様が
おネムになっちゃったので
しかたなく
神殿の中に入ったら…
そりゃもう
悪霊が
ガーッ
と
出てきたニャ♡
そしたら
シロが
ガガガ
って
なって
ぐわっ
と
なって☆
そしたら☆
ドガーッ
と
戦族が入ってきて
チャー
と…
-『きみのカケラ』2巻68〜69ページ(高橋しん/小学館 少年サンデーコミックス)
擬音語
は、世の中で起こっている色々な音や声を、言葉にうつすレトリックです。つまり、実際に音となっている「声」とか「物音」とかいったものを、言葉としてあらわすものです。
ここでは、「擬音語」についてだけ解説をしてあります。「擬音語」「
擬態語
」に共通することについては、「
声喩・オノマトペ
」をご参照ください。
「擬音語」を使うことで、生き生きとした表現ができる
日常の会話では、まわりをとりまく色々な音を「擬音語」として使うことが多くあります。そのように会話のなかで「擬音語」をつかうことによって、まわりの状態を生き生きと描写することができるようになります。
:生き生き、のびのび、生彩
——
くわしくは「
声喩・オノマトペ
」を、ご参照ください。
——
くわしくは「
声喩・オノマトペ
」を、ご参照ください。
引用は『きみのカケラ』2巻から。
このストーリーをはじめから追いかけると大変なので、必要と思った部分を抜き出して書いていきます。
主人公は「イコロ」という王女。でも「王」と呼べるような優雅な生活はしていない。なぜなら、作品の舞台が、人類の滅亡が告げられているようなところだから。物語の中のことばを使えば、
高いカベに囲まれ
ただ雪に埋まって
死んでしまうことを待っている…
——それだけの国だ。
(1巻20ページ)
という世界だから。
なお、「イコロ」には、「クロ」というペット(?)がついている。自己紹介によると「王家に代々伝わる愛玩人形(アイドル)」だ言っています(1巻161ページ)。
そして、ひょんなことから、「シロ」という少年と出会う。そして、その「シロ」という少年が「悪霊」や「戦族」と乱戦をくりひろげたあと、その様子を「クロ」が「イコロ」に報告している。それが、引用のシーンです。
…なのだけれど、「クロ」の伝えたいことは、はっきり言って「よくわからない」。なにせ、
ガーッ
ガガガ
ぐわっ
ドガーッ
チャー
と、「擬音語」ばっかり。なんかすごいことがあったらしい。でも、この「擬音語」ばっかりの説明では、「イコロ」には伝わりません。
「擬音語」は万国共通か?
「擬音語」は、そこで実際に出ている「音」を、うつしとって言葉にします。なので、どの国の言葉でも同じものだと思うかもしれません。
ですが実際には、使う言語によって「擬音語」は違うものとなっています。耳に聞こえている音は同じはずなのに、これを「擬音語」にするとバラバラになるのです。
たとえば、ニワトリの鳴き声。
日本語では、「コケコッコー」がニワトリの鳴き声です。だけれども、英語ではcocka-doodle-doo、ドイツ語ではkikeriki、フランス語ではcoquelicoとなっています。
以上の鳴き声の違いについては、『擬音語・擬態語辞典(角川小辞典=12)』(浅野鶴子・金田一春彦/角川書店)を参考にしました。
ようするに。
それぞれの言語によって、ニワトリの鳴き声をどのようにうつしとるか、それによって違いが出てきます。「擬音語」は決して「万国共通」ではないのです。
「ニワトリ」の鳴き声が国によって違うことはない。ですけれども、それをうつしとった「擬音語」には言語によって違いがあります。
つまり。「擬音語」は、けっして「モノマネ」とか「声帯模写」のようなものではないのです。
「擬音語」と「擬態語」の独自性
「
擬態語
」のほうでは、一つひとつ、使われている単語が「擬態語」にあたるものなのかどうかを辞書と参考にしながら書きました。けれども、「擬音語」ではそれについては書きません。なぜなら、引用した場面で使われている「擬音語」が独自性の強いものなので、「辞書に載っていません」というものばかりになると思われるからです。
さらにいうと、「擬音語」や「
擬態語
」は、とてもオリジナリティーが高いのです。使う時、使う場所、使う人によって、さまざまな「擬音語」や「
擬態語
」が作りだされるのです。
このことは、もちろんコミックスにも当てはまります。
「擬音語」の例を、コミックスの中から見つけている辞典
上にも書いたように、コミックスには多くの「擬音語」や「
擬態語
」が出てきます。〈コミックスは「擬音語」や「
擬態語
」の宝庫である〉という言いかたが、もはや慣用句のようになっているほどです。
個人的にビックリしたのは。
コミックスを例として使った、「擬音語」や「
擬態語
」の辞典まであったりすることです。それは、『暮らしのことば擬音・擬態語辞典』(山口仲美/講談社)という本なのですが。
これは、決してふざけた本ではありません。出版が講談社だということもありますが。それよりも、本を執筆している山口仲美(埼玉大学教授)という人が「擬音語・擬態語」の日本における第一人者だというところから断言できます。
擬音語・擬声語
『ケーススタディ 日本語の語彙』(森田良行・村木新次郎・相澤正夫[共編]/桜楓社)
「擬声語」「擬態語」について、細やかな部分にまで解説が行きとどいている本です。どんなカタチの単語が「擬声語」になり、またどんなカタチの単語が「擬態語」になるとかといったことが説明されています。
『作家養成講座—それでも小説を書きたい人への最強アドバイス95—』(若桜木虔/KKベストセラーズ)
小説を書くときの、ハウツー本です。なのですが、「擬声語(=擬音語)」について、くわしく書いてあります。ダメな文を参考に使うといったあたりは、あまり見られない解説の方法だと思います。
たしかに、ふき出しの「外」にある「擬音語」なら山ほどある。
でも、ふき出しの「中」にある「擬音語」はめずらしい。そして、「ふき出しのレトリック」という名前のサイトである以上、ふき出しの「中」で使われているものを引用したかったのです。
そして、『きみのカケラ』でようやく見つけることができました。やっと、「ふき出しの中」にある「擬音語」を見つけました。なので、『きみのカケラ』で見かけた時、すぐに引用することを決めました。
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:「擬音語」と「擬態語」の総称
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