引用は『武装錬金』2巻から。
主人公は「武藤カズキ」。高校生。
彼は、人を喰らう「ホムンクルス」によって、一度殺される。しかし、「斗貴子」という少女によって、新しい命を与えられる。その命は、「武装錬金」としての命、「核鉄(かくがね)」と呼ばれるもので、ホムンクルスと闘う能力を持つ命だった。
そして「カズキ」は「斗貴子」とともに、「武装錬金」としてホムンクルスの退治に乗り出す。
場面は、ホムンクルスの「鷲尾」と闘っているシーン。- 退いてたまるか
- 負けてたまるか!
- 斗貴子さんを
死なせて - たまるか!!
というふうに、「〜たまるか」という言葉が文末に連続して出てくる。これが「結句反復」にあたります。
*
この『武装錬金』も、「
反復」に分類されるような「くり返し」のレトリックがたくさん出てきます。
妹の「まひる」がホムンクルスに喰われそうになったとき(1巻41ページ)返せ!!
まひるは
関係ないだろ!
返せ返せ
返せ返せ
返せ返せ!!
とまあ、7回ほど「返せ」が登場します。返して欲しいものは、ホムンクルスに飲みこまれてしまった、妹の「まひる」です。
他にも、いろいろな場面で「くり返し」のレトリックが使われています。