類音反復:似た音だけれども意味の違うことばをくり返す
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類音反復 るいおんごはんぷく jingle

『ちっちゃな雪使いシュガー』1巻75ページ(蒼はるか/シュガー製作委員会[原作]、BH SNOW+CLINIC[コミック]/角川書店 角川コミックスドラゴンJr.)
  • サラ「これは 『ワッフル』って
  • ゆうの」
  • シュガー「『わっほー』?
  • わっほ〜う
-『ちっちゃな雪使いシュガー』1巻75ページ(蒼はるか/シュガー製作委員会[原作]、BH SNOW+CLINIC[コミック]/角川書店 角川コミックスドラゴンJr.)
  • 定義重要度2
  • 類音反復は、同じような音だけれども意味の違うことばをくり返すレトリックです。つまり、発音は似ているだけれども意味が全くかけ離れていることばを、同じ文か、または近くにある文で使うことです。

  • 効果

  • 効果1響きの良い音調を生みだす

  • 類音反復では、似た音が何度もくり返されます。それによって、響きある言いまわしを作ることができます。
  • キーワード:調子、ペース、勢い、弾み、歯切れ、口調、語調、音調、韻律、響き、響く、響き渡る、響かせる

  • 効果2同じ音が反復することによって、早口ことばなどに使うことができる

  • 早口ことばなどに使うことで、音のあそびに利用するすることができます。
  • キーワード:早口ことば、言語遊戯、知的遊戯

  • 効果3記憶に残りやすいので、宣伝などに使われる

  • 「類音反復」では、似た音がくり返されます。ですので、記憶しやすいフレーズを生みだすことができます。
  • キーワード:標語、箴言、寸言、警句、標語、キャッチフレーズ、スローガン、モットー、宣伝、広告、格言
  • 使い方
  • 使い方1似た音をもったフレーズを並べる

  • 「類音反復」では、音の似たフレーズがくり返されることになります。音が似ていればよく、語源が同じ出る必要はありません。<
  • 例文を見る)
  • 例文は『ちっちゃな雪使いシュガー』1巻から。

    ここはドイツ。
    そのドイツのある町に住んでいるのが、「サガ」という少女。

    で、「サガ」の目の前に、突然あらわれたのが、季節使い見習いの妖精「シュガー」。
    「シュガー」は、一人前になるために人間の住む町で「きらめき」と呼ばれるものを探している。

    で、引用の場面は、「シュガー」が「ワッフル」を食べている場面。「シュガー」が「サガ」に食べさせてもらっている食べ物の名前をきいているところです。
    『わっほー』?
    わっほ〜う
    と、「シュガー」は「サガ」に、食べているものが「ワッフル」だと教えてもらう。そして、その「ワッフル」のおいしさを「わっほ〜う」と言っている。これが「類音反復」となります。

    もちろん、食べ物の「ワッフル」と喜びの声「わっほー」とは、違う意味の言葉です。けれども、その発音はよく似ています。ですので、「類音反復」になります。
  • レトリックを深く知る

  • 深く知る1「類音反復」に近い、レトリック用語
  • 音の同じ(もくしは似た)ことばをくり返すレトリックについては、次のようにまとめることができます。
      単語のかたち
    同じ違う
    意味同じ トートロジー 類義累積(類義語累積法)
    違う 異義復言類音反復
    くわしくは、そちらをご参照ください。
  • レトリックの呼び方
  • 呼び方5
  • 類音反復・ジングル
  • 参考資料
  • ●『シェイクスピアのことば遊び』(梅田倍男/英宝社)
  • 「類音反復」を取りあげている本は、ほとんどありません。その中、少しですが「類音反復」について説明してあるものとして、この本をあげておきます。